コーヒーテーブルは、空間のフォーカルポイントとしてインパクトを与える、インテリアの中で重要なアイテムの一つ。あなたにとっての夢のコーヒーテーブルを見つけるのは、住まいをデザインする上で最も楽しいことのひとつでしょう。形や大きさ、色、素材に工夫を凝らしながら、インテリアの方向性を決めるチャンスです。
視覚的な効果だけでなく、あなたの生活空間と暮らし方にどのような影響を与えるかを考えることも重要です。コーヒーテーブルをどのように配置するか、どのようなサイズや形が最適かということもみていきましょう。
今回は、前回の「ダイニングテーブルのサイズと選び方」に続き、コーヒーテーブルの選び方についてのヒントを、トムフォルクナーのジャーナルを元にご紹介いたします。ぜひお役立てください。
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長方形のコーヒーテーブル
長方形のソファを1台置く場合、コーヒーテーブルも同じ形-長方形を選ぶと、すっきりと整然とした印象になり効果的です。また機能的な観点からも、ソファの座席の幅に沿って手の届く範囲にテーブルを確保することができます。
「Sienaコーヒーテーブル 長方形」は、シンプルで普遍的な形と、美しい素材の組み合わせのコーヒーテーブルで、人気アイテムのひとつ。クラシカルな座席の並びとの組み合わせにぴったりです。ベース部分の開放的で風通しのよいフレームワークと、アイキャッチングな大理石やシンプルなクリアガラスなど、あなたのお好みの素材をテーブルトップにお選びいただけます。
コーヒーテーブルの幅は、ソファの幅よりも小さくすることをお勧めします。均整の取れた、落ち着いた雰囲気を生み出します。ソファの幅の半分以上、4分の3未満がちょうどよいサイズです。
コーヒーテーブルの奥行きについては、個人の好みとライフスタイルによります。
コーヒーテーブルをどのように使いたいかを考えてみましょう。本やアートを飾るのがメインでしょうか?おもてなしのときに軽食やお茶菓子を並べるのがメインでしょうか? これらの場合は、幅の広いものを選ぶとよいでしょう。座席の細長いプロポーションに合うよう、長方形の形は保つようにしましょう。一方、もしあなたが単に朝の一杯を飲む場所を探している場合、幅を狭くしてコーヒーテーブルの周りにもっと空きスペースを確保することもできます。
円形のコーヒーテーブル
丸いコーヒーテーブルは、2つのソファが平行に並ぶシンメトリーな配置や、1対のユニットソファの配置によく合います。空間の形を崩し、柔らかさと視覚的な変化をもたらします。「Memphisコーヒーテーブル ラウンド」のデザインは、機能的に非常に優れていて、素晴らしい選択肢でしょう。広々とした円形の天板は、内側にすぼまる形のベースに乗っており、テーブルトップの表面積に比べて床設置面積が小さくなっています。ベースは巧妙に組み合わさった3本のスチールで形成され、落ち着いた雰囲気と浮遊感を生み出しています。
Memphisのような円形のコーヒーテーブルは、座席周りでの動線が確保されるため、ユニットソファとの組み合わせに適しています。長方形のテーブルでは角が移動する人たちの妨げになる可能性がありますが、円形テーブルなら快適で楽に移動できます。また、円形を囲むように座ることで、より親密な雰囲気が生まれます。この方式は、比較的現代的で角ばったデザインのユニットソファがある場合、その効果を和らげるために流れるような曲線が必要な場合に特に効果的です。
直径はソファの幅の3分の2以内に収めると、視覚的にも機能的にも効果的です。配置に関しては、円形のコーヒーテーブルを左右の座席から同じ距離に置くのがベストです。
ソファの長椅子部分からコーヒーテーブルがはみ出てしまってもまったく問題ありません。長椅子部分が空間に突き出ていることで、周囲の空間を動線として感覚的に組み込むことができます。
スカルプチュアルなコーヒーテーブル
視覚的なインパクトの強いコーヒーテーブルは、インテリアの決め手として素晴らしい働きをします。「Papillon コーヒーテーブル」のデザインは、印象的で彫刻のよう、ダイクロイックガラスを使用したバタフライフィニッシュにより、素晴らしい効果を生み出しています。大きめのコーナーソファと一緒に空間の中心に置かれた時、その効果は最大に発揮され自然と人が集まる場所になるでしょう。
丸いコーヒーテーブルをコーナーソファに合わせる場合は、両方の席から等距離になるように置くのが目安です。テーブルと座席の距離は50cm程度を目安に、少し余裕を持たせてもよいでしょう。そうすることで、ソファとテーブルの間の移動がより楽に、テーブルも効果的に素敵に見せることができます。
上の図のように、コーナーソファの各辺の長さが同じであれば、テーブルはその中央に美しく配置され、デザイン性の高いディスプレイにもなります。また同時に、座っている人全員が手を伸ばしやすいポジションでもあります。可能であれば、コーヒーテーブルのサイズはコーナーソファの各辺の長さよりも小さくすると、視覚的効果が高まります。
有機的な形のコーヒーテーブル
有機的な形の家具が人気を集めていますが、どのように空間に組み込んだら良いでしょうか。
「Lilyコーヒーテーブル」のデザインはうねうねとしたフォームで、とてもユニークでダイナミックです。Lilyは、目を引くインテリアのポイントとなるアイテムですが、鮮やかなカラーのパピヨンよりも落ち着いたエネルギーが感じられるデザインです。そのため、強いショーケースを作るよりも、装飾的な調和や実用性を重視して配置を決めるなど、空間に組み込む際にもう少しクリエイティブにすることができます。
有機的なフォルムのコーヒーテーブルをソファとアームチェアの横に置くなら、両方の席から等距離になるように置くことをおすすめします。そうすることで、ソファの動きが中央に集まり、追加で他のテーブルを置く必要がなくなります。テーブルの天板の一番外側から距離を測って、座席の周りの動線を確保しましょう。また、テーブルの向きを変えてみたり、回転させてみたりして、どの角度から見て最も効果的か、色々と試されることをお勧めします。
日本では床に座って寛ぐ派の方も少なくないかもしれません。そんな場合はテーブルの下に脚を入れ易いかなどもテーブルを選ぶ際のポイントになりますね。
コーヒーテーブルは、空間の中であなたのインテリアの決め手にもなるアイテム。機能や仕様用途にもぴったりの、あなたのお気に入りのコーヒーテーブルとの出会いがありますように!
オーセンテリアでは、テーブル選びのご相談や、お客様にあった特注のオーダー(ビスポーク)も承っております。お気軽にお問合せください。
以前のブログでは、今回と同じくサイズと選び方についてダイニングテーブルについての記事や、天板に使用される大理石の種類のご紹介の記事などもございます。ぜひ合わせてご覧ください。
Original text by Annabel Colterjohn