Moissonnier 140周年

1885年創業、フランスの伝統家具に ”コンテンポラリー・ツイスト” 色彩やデザインを加えることでアバンギャルドな世界観を創造し続けるモアソニエ。そのモアソニエは今年140年の節目を迎えます。
1月のパリ・デザインウィークで140周年記念を祝うパーティーを開くから久美子も来ないか、と担当者のルシアンから誘われたのは昨年の10月のことでした。
1月のパリでは、毎年、デザインウィークが開催され、小売業の方やインテリアデザイナーたちが商品の仕入れに行くメゾン・エ・オブジェをはじめ、街中では一流テキスタイルブランドがショールームで一斉に新作を発表するパリ・デコ・オフなど、華やかなイベントが目白押し。私も、パンデミック以前は毎年のように足を運んでいましたが、それ以降は行きたいと思いつつなかなか行けていませんでしたので、これはいい機会、と行くことを決めました。
行きます!と連絡を入れると年末に、それはそれは美しい招待状が届きました。モアソニエのエスプリを表現した繊細な柄がエンボスされた厚いカルトン、小口(厚み部分)はチェストの柄とお揃いのショッキングピンクに塗られています。プロのカリグラファーによって書かれた美しい宛名のエレガントなこと。モアソニエの美意識が優雅にそして力強く伝わってきます。
さて、いよいよパリでのパーティー当日です。前日にショールームで「本当に大切な関係者やお客様を招いてアットホームに祝うんだ。」とオーナーから聞いていましたが、いえいえとんでもない☆ 日本の業界で言うならば ”とっても華やか!” なレベルです。
会場に入るとモアソニエの家具の歴史と進化をムーディーな照明とセットでアーティスティックに展示されたコーナーの順路を通って案内され、広く明るい本会場に入ります。
まず目に飛び込んでくるのは巨大なチェストとその前に無数に置かれた刷毛の入ったペイントの小瓶。この大きなチェストは2019年1月のデコ・オフ時に、サンジェルマンデプレ教会の前に展示されていたものと同じ。今回のアイヴォリーカラーのチェストは大きなカンバス、ゲストに思い思いに落書き⁈アート⁈を施して貰うというお楽しみアクティヴィティでした。私も服にペイントを垂らさないように気を付けながら(笑)、右上にショッキングピンクの♡を描いてきました。
また、別の場所ではタトゥー・アーティストによるアートペイントの実演も。ジャンコクトーを彷彿とさせる、軽やかなペイントがとても魅力的でした。
パーティー会場で使われている什器も全てモアソニエ製。通常ラインナップの鮮やかなグリーンのテーブルの上ではフードがサーヴされ、チェストを特別仕様で製作されたDJブースは復旧を遂げたノートルダム寺院のバラ窓をデザイン。前から見ると今回のテーマカラーのピンクの特大チェストはバーカウンターと、細部までこだわり抜いています。
通常は真鍮製のメタルパーツを磁器で作ったスペシャルエディションのチェストや数々の展示された家具を見て回るだけでもワクワクが止まりません。(かなりの人で写真があまり取れず残念!)
モアソニエは”サステナビリティ”という言葉が謳われる遥か昔から、フランスで伐採され工場から半径30km以内の製材所で加工した木材を使い続け、端材を工場内の暖房に使い、エコロジーな取り組みを ”あたりまえ” に続けています。伝統を重んじ技術を継承しつつ、現代のデザイナーとのコラボレーションで新しいデザインも生み出し進化することも忘れないモアソニエ。その企業としての姿勢をビジネスパートナーとして非常に誇らしく思います。
そして、このパーティーの参加者へのお土産は、モアソニエのディーテイルの美しいキャンドルでした。持ち帰った人は灯す度に華やかなパーティーを思い出すことでしょう。キャンドルとは、余韻を与え続けるのにとても効果的で、そしてなんと色気のある素敵なギフト!と、”フランスの粋” にまたもや感服するのでした。